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鈴木 賢治*; 城 鮎美*; 豊川 秀訓*; 佐治 超爾*; 菖蒲 敬久
Quantum Beam Science (Internet), 4(3), p.25_1 - 25_14, 2020/09
粗大粒で構成される材料の2次元回折パターンはリング状とはならずスポット状となるため、従来の回折計と0次元検出器を利用したひずみスキャンニング法では応力評価が困難である。この課題を解決するために2次元検出器を利用した2重露光法を提案した。本研究ではこの技術を白色X線に対して適用するための技術開発を行った。粗大粒で構成される材料に白色X線を照射すると得られる回折はラウエスポットとなる。そこで検出するエネルギーを制限できるCdTeピクセル2次元検出器の開発とそれを利用した応力評価を行った。その結果、オーステナイト系ステンレス鋼を供試材とする曲げ試験片に対して、ほぼ理論値通りのひずみ分布を計測することに成功した。今後、当該技術の向上を図り、実機材料に適用していきたいと考えている。
二川 正敏; 涌井 隆*; Steinbrech, R. W.*; 田辺 裕治*; 原 利昭*
日本機械学会論文集,A, 66(646), p.152 - 158, 2000/06
脆性被覆膜の健全性に大きく影響する残留応力及び破壊靱性値Kを精度良く評価できる新たな試験技術を提案した。すなわち、超小型曲げ荷重負荷試験機を組み込んだ微小押込み試験装置を用いて、曲げ荷重負荷状態下で任意の押込み荷重による圧痕から伝播するき裂に対してその場観察を行い、相当残留応力として作用する曲げ応力と微小き裂長さとの関係を求めた。これより、残留応力及びK値が精度よく評価できることを示し、K値については残留応力フリーで実測された値と、また残留応力については基材とコーティングとの熱膨張差を考慮した熱弾性解析結果とほぼ合致することから、本手法の妥当性を確認した。さらに、曲げ荷重無負荷時に得られるき裂長さによるK値の評価結果にはぼらつきが多く現れるが、任意の曲げ加重を負荷した結果を組み合わせることにより、得られたK値の信頼性を向上できることを示した。
高津 英幸; 山本 正弘; 清水 正亜; 君島 富夫*; 梶浦 宗次*; 大和田 公郎*
JAERI-M 83-077, 28 Pages, 1983/06
JT-60真空容器のポートに用いられる成形ベローズの強度評価を、捩り荷重に対する評価を中心にまとめた。成形ベローズには、軸方向強制変位、真空力、捩り変形等が作用する。前二者による発生応力はケロッグ社の提唱する評価式に従って評価を行った。後者に対する応力の評価は、捩り荷重の下での成形ベローズの挙動を実験的に調べた結果をもとに作成された剪断応力評価式に依った。捩り試験の結果によれば、成形ベローズは微小捩り角で座屈する事が明らかとなった。上記剪断応力評価式は、捩り角が座屈限界捩り角以下である場合に物理的に有効であるが、捩り角が座屈限界を上回る場合でもその近傍のであれば安全側の評価として設計的に有効である事が示された。本手法を実機用成形ベローズに適用した結果、いずれも設計荷重の範囲内での健全性が確認された。
高津 英幸; 山本 正弘; 清水 正亜; 鈴木 和夫*; 園部 正*; 林 雄造*; 水野 源一郎*
JAERI-M 82-205, 42 Pages, 1982/12
JT-60真空容器のポートに用いられる溶接ベローズの強度評価を、捩り負荷に対する評価を中心にまとめた。溶接ベローズには、真空容器と外部固定系との相対変位による強制変位、真空力及び捩り電磁力が作用する。前二者による発生応力はKellogg社の提唱する評価式に従った。後者に対する応力は、捩り負荷の下での溶接ベローズの挙動を実験的に調べた結果をもとに座屈しない場合の勢断応力評価式と座屈する場合の軸方向曲げ応力簡易評価式の二式を定め両者で評価を行った。疲労評価は、実機と同一材料で作られた溶接ベローズを用いて疲労試験を行い設計疲労曲線を定め、応力評価式にて算出された公称応力をあてはめる事で寿命予測を行った。本手法によりJT-60実機に用いられる三種の溶接ベローズの強度評価を行った結果、いずれも設計荷重の範囲内での健全性が確認された。
菖蒲 敬久; 諸岡 聡; 徐 平光; 栗田 圭輔; 佐々木 未来; 柴山 由樹; 飯倉 寛
no journal, ,
2021年6月に運転再開を果たしたJRR-3では実機に近い材料中の応力評価、イメージング評価が可能である。本講演では、JRR-3中のRESA及びTNRFに関する紹介を行う。